2019/04/16

大切な木を活かすために

~やすらぎある緑地づくり~Vol.17

日ごとに気温も上がり、いよいよ春本番となってまいりました。

我が家のシバザクラも満開です。

先日、お客様から大事にしている木を移動したいとのご依頼を賜りました。

しかし、ある程度成長している樹木の為、急に動かしてしまうとダメージが大きく、最悪の場合、枯れてしまう恐れがあります。

 

こんな時は「根回し」という作業を行います。移動させる半年ほど前に現状の根を切り、リセットします。

そうすると、半年後にはそこから細根といわれる養分を吸収するのに適した根が出ます。そのタイミングで移植をすれば、木のダメージを最小限に抑えることができます。今回は「環状剥皮(かんじょうはくひ)」という方法で施工しました。

写真では途中までですが、主根となる太い根(主根)だけを残し他の根は切断してしまいます。残した主根の皮を剥ぎ、細根の発根を促します。その後は埋め戻して、施工完了です。

 

思い入れのある大切な樹木などは、このように時間をかけて丁寧に扱っております。

 

モチノキです

この根の皮をむきます